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里山つなぎ隊4月29日「植樹木の手入れ作業&キンランの開花数調査」


新緑の木々の間を通過する春の日差しに包まれたホールアース富士山本校のフィールド♪

ゴールデンウィークの初日を迎えた4月29日、今年度第1回目の「里山つなぎ隊」を開催しました。



昨年度から、“里山の生物多様性の保全”をテーマに掲げて取り組んでいるこの活動、本日は“チョウの舞う森づくり”に向けて、前回植樹した木々の手入れ作業からスタートです。


地域の方のご厚意で譲り受けたイロハモミジの苗木が40本、前回の活動ではそれを斜面に植えるだけで精一杯でしたが、せっかく植えた木の葉っぱがシカなどに食べられないようにするため、今回の活動では苗木一本一本にツリーシェルターを取り付けました。杭を二本立てて、そこに筒状にしたシェルターを回し付け、結束バンドで固定するという手順自体は自体は単純ですが、急斜面でやるとなると、これもなかなかの重労働です。



今回の植樹、実はこれまでのやり方と随分方法を変えました。今まででしたらまずは30-40センチの深めの穴を掘って、そこに腐葉土をいれたりしながら、苗木を差し込み、土を盛って、水をかけるという手順でした。けれども今回は、地域の方の指導のもと新たな方法にチャレンジ!


まずは、くぼみ程度の浅い穴を掘って、そこに枯れ葉と土を混ぜたものを敷き、そのくぼみに渡すような形で2本の短い丸太を乗せて、その間に苗を挟みこんで、最後に周りの土をかけるという新たな方式でやってみたところ、なんと!40本中、前回の活動から枯死していたものは2本のみで、見事95%の高い活着率を示しました。これも地域の方に教わった植樹方法で、やはり先達にはリスペクトです<(_ _)>


植樹した周りに伸びてきた草木を手鎌で刈り取り、午前の作業は終了。空いた時間で、昨年度の活動で浚渫した池をのぞき込んでみたり、手を入れ始めた雑木林に分け入って、“こんな森にしたい、あんな森がいいね”と、これからの活動イメージを膨らませる楽しいひと時です。





午後からは会場を移して、雑木林の林床に咲くキンランの開花数調査を行いました。このキンラン、かつてはどこの雑木林でも見掛ける身近な草花だったようですが、里山に手が入れられなくなって以来、どんどん数を減らし、今や県のレッドデータブックに記載されている絶滅危惧種です。



“早く見たい”と急ぐ気持ちを押さえながら、まずは開花数をカウントするための目印とするフラッグづくり。ポールの先にビニールテープを巻いて、そこに番号を振るという準備作業。調査の裏にはこういった地道な作業が必要なんですよね・・・汗


準備が終わったところで、“いざ出陣”ということで、フラッグと記録用紙をもって林の中に分け入ります。すると、ありました、キンラン!新緑の森をバックに、鮮やかな黄色い鈴なりの花がよく映えて、目が覚めるような美しさです。



そんなキンランを見つけるために、林床に目を凝らしながら森の中をさまよいます。次第に作業にも慣れてきて、キンランを発見すると「あった!○○番のフラッグを指します、状態は“開花”」という声に従って、記録係が記入していきます。今回は3つのエリアを調査してもらいましたが、ある一つのエリアでは、昨年度89株だったところが、今年度142株にまで増えていて、嬉しかったです。このような地道な活動を通じて、希少な動植物の実態が明らかになってきます。



今後も手が入らなくなった雑木林に手を入れたり、新たな雑木林を生み出す活動をつづけながら、そこに生息する動植物にも目を向け、生物多様性の保全を目的とした活動を続けていきたいと思います。


(文責:今永正文)

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