top of page

ホールアースエッセンス1月 「山の恵み」


1月のホールアースエッセンスは狩猟がテーマ。

猟師の日常の一コマを疑似体験しながら、山の恵みを味わう2日間となりました。




今回集まったのは、出身地や職業も異なる7名の方々。地元の魅力を改めて知りたいという方や、狩猟に興味がある方、自分の学びのために時間を使いたいという方など、きっかけは様々でした。



ホールアースエッセンスのプログラムを担当している浅子は、富士山麓ジビエという屋号で解体所を運営し、自ら猟も行っており、今回はまさに十八番のプログラム。

自身のリアルな経験や感覚をお伝えすべく、まずは日頃からよく使っている猟場へ出発!





猟をする目的以外ではなかなか足を踏み入れない場所。もちろん、山歩きとは違って“人間の”道はありません。最初にわなの道具をご紹介。どんな風に使うのか、仕掛ける時に何に注意するのか、説明しながら見てもらいました。動物に気づかれないようにするだけではなく、動物がわなの部分に足を置くようにするための工夫もあります。



わなのかけ方がわかったところで、今度は事前にわなをかけていたところへ行ってみました。その途中では、様々な動物の痕跡を発見。痕跡は痕跡でも、古いものと新しいもので様子が異なります。足跡の大きさから、個体の大きさを想像したりします。




いよいよ、わなを仕掛けた場所へ!


お!?獲物が!?…なんて、ラッキーなことはなく…

ただ、1か所なんだか様子が違う場所があり、よくよく見てみると、わなが作動した様子が見てとれました。


しかし獲物はおらず。小さい動物や足が細い個体が引っかかって逃げられたか、作動した時に葉っぱなどが一緒に挟まって上手く逃げられたか。悔しがる浅子。そうやって、猟師さんは悔しい思いを重ねて猟の精度を上げていくんですね。獲物はいなかったものの、「ここに何らかの動物がいたんだ」ということは感じられました。


また、歩いているうちにイノシシの寝床も発見。写真ではわかりにくいですが、落ち葉がこんもり山になっていて、明らかに自然にできたものではない形をしていました。すっぽりと収まるイノシシを想像してみました。




猟場を後にし、今度は解体所へ。ここでは、地域の猟師さんが獲ってくれた鹿を引き取り、解体し、精肉をしています。解体所の規模としては小さめですが、自然のガイドなどもしながらの運営では、このくらいがちょうどよさそうです。精肉したお肉は地元の飲食店や東京の飲食店でも使っていただいている他、ふるさと納税でも多くの方に購入いただいています。

重さを測る器具、使用している刃物の特徴、衛生管理の方法など説明し、獲れた鹿が商品になっていく過程を少しイメージしてもらいました。




ホールアースに戻る前に、ちょっと寄り道。ホールアースから車で数分のところにある柚野商店へ。昨年オーナーが変わりリニューアルしたこのお店には、地元の美味しいものが色々と集まっています。富士山麓ジビエのお肉もここで取り扱ってもらっています。お惣菜やスイーツ、クラフトビールなどもそろって、お土産や夜のお楽しみに色々とお買い物。




さて、寒い中体を動かしておなかもいい感じにへってきている頃。今日の夜ご飯はジビエづくしのフルコース!…をみんなで作ります!


まずは、事前に浅子が仕込んでいた“鹿スジ肉のカルボナード”がお目見え。黒ビールでじっくり煮込んだヨーロピアンなお味です。


それから長ーい背ロースの登場!切れ味のいい包丁で、皆順番に切っていきます。こちらは鹿カツとサイコロステーキになります。


それからハツも登場。アヒージョと、ニラレバ炒めならぬニラハツ炒めに。


それから、翌日の昼食のパスタのボロネーゼ用にセロリやタマネギをみじん切りに。


食べたい欲がMAXになってきたところで、ようやくいただきます!

カルボナードには仕上げにチーズをすりおろし。これがいい仕事をしていました。

(これを見て食べたくなってしまった人は、こちらのレシピをぜひ使ってみてくださいね)




お腹が満たされた後は、狩猟の動画の上映会。センサーカメラで撮影された野生動物の姿や、静岡県内のレジェンドともいうべき猟師さん達の様々な逸話を、動画や写真を交えてご紹介。日中に行った猟場の風景も重ね合わせながら、鹿と対峙する猟師さん達の日常を垣間見てもらいました。




さて、翌朝のごはんもジビエからスタート。ロースト鹿のオープンサンドです。鹿は脂身が少ないので、朝に食べても胃もたれしません。鉄分も多く含まれ、女性にも嬉しい食材です。




そして、今日のメイン、鹿革クラフト。

コードなどが絡まらずにまとめられるロールタイプの道具入れを作ります。


まずは触ってみて、鹿革の手触りを確かめます。

表面のシボ感や傷の様子、厚みなど個体によって様々。裏面もスエードような肌触り。柔らかくてもっちりしているのが特徴です。パーツごとに色を変えてもOKということで、皆さん色の組み合わせに悩んでいましたが、気に入る色が見つかったよう。



ホールアースで行う鹿革クラフトで大切にしていることは、まずは楽しみ、「初めての自分でもできた!」と達成感を味わってもらうこと。ものづくりは、こだわれば際限ないですが、最低限の道具とスキルでも、自分のお気に入りのアイテムを作ることができます。まずは最初の一歩をふみだし、鹿革という素材に愛着をもってもらうことを重要視しています。なので、今回「これめっちゃ楽しい!」という言葉が聞けて、とても嬉しかったです。

最後時間が押してしまって、皆さんの作品をちゃんと撮影できなかったのが唯一にして最大の後悔…。




野生動物が山の中でどのように生きているかを想像してみたり、様々な調理法でジビエを食べ比べてみたり、自分らしい鹿革の作品作りに夢中になったり...きっと、狩猟のイメージの解像度が上がったのではないでしょうか。


美味しく味わうこと。

愛着のあるものをつくること。


山の恵みが日常でも感じられるようになると嬉しいなと思います。




今回のプログラムの概要はこちら ホールアースエッセンスの概要はこちら

富士山麓ジビエについてはこちら



次回3月のホールアースエッセンスのテーマは「いのちをいただく

ニワトリの屠畜や、ローテーブル作りを通して、動物、植物、それぞれの“いのち”をいただく意味を考えます。



Comments


bottom of page